新しい吹奏楽コンクールを考える②

前回の記事では、導き出される結論の一つとして「代表枠を増やして二日間日程にする」としました。

今回は、もう片方の「関東地区を中心に区分を再度考え直す」に迫ってみたいと思います。

まずは現在の各支部を確認。




北海道・東北・東関東・西関東・東京・東海・北陸・関西・中国・四国・九州

以上の合計11支部です。

この中で問題があるのは

・東関東が激戦区すぎること

・西関東が実質埼玉一強であること

・え?その県はその支部に入るの?というものがいくつかあること

一般的なのはこのあたりでしょうか。

逆に、今の区分のままで特に問題の無さそうな支部

北海道・東北・東京・北陸・中国・四国、それと九州(沖縄に関しては九州から独立させたい)とします。

以下、上記支部を除いた区分を考えます。

A:この区分ならバランスが良いと思う

関東A:代表枠4

千葉・神奈川

関東B:代表枠3

茨城・埼玉

関東C(関東甲信越):代表枠4

栃木・群馬・山梨・長野・新潟・岐阜

東海:代表枠3

愛知・静岡

関西A:代表枠3

大阪・兵庫

関西B:代表枠2

三重・滋賀・京都・奈良・和歌山

都道府県ごとに、ここ数年の全国大会出場校及び全国大会/支部大会の結果を数値化して、仮にランク付けしてみました。

一例としては

Sランク 千葉・埼玉・大阪のように、高確率で全国上位に絡む団体あり

Aランク 毎年確実に全国大会に駒を進めるレベルの団体あり

Bランク Aランクほどではないが、全国大会出場が現実的な団体あり

Cランク 現状では全国大会とはほぼ無縁と言わざるを得ない地域

分かりやすく東北を例にすると

S 該当なし

A 福島

B 秋田・宮城

C 青森・岩手・山形

こんな感じになります。比較的イメージしやすいのでは。

あとは、基本的に隣接しあう都道府県になるようにして、支部大会に参加する際の遠征時の負担もある程度考慮しています。

とか言いながら関東Cは広範囲になってしまいますが、東北なんてもっと広い訳だし。
関東C?関東甲信越って名称も、岐阜が含まれているからイマイチであるのは事実。

吹奏楽活性化枠支部?21世紀支部?そんな感じでオリジナルな名称を公募すれば、すんなり受け入れられそう。

つまり、ほうじ茶が考える新区分として説明も加えると…

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「強いところ同士で争ってね。常総学院(茨城)がいなくなった分、チャンスは生まれるよ。枠も増やすし♪」というのが

関東A:代表枠4

千葉・神奈川

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「埼玉さんはこれまで独擅場すぎたから、実質常総学院というライバルと争うことでそれぞれのレベルの底上げに期待します」というのが

関東B:代表枠3

茨城・埼玉

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「これまでほぼチャンスの無かった県にも機会を与えるよ。栃木さんは東関東にいるより、群馬さんと山梨さんと新潟さんは西関東にいるより、岐阜さんは東海にいるより、長野さんは北陸とか関東とか東海とか扱われるよりも現実的になるでしょ?」というのが

関東C(関東北信越):代表枠4

栃木・群馬・山梨・長野・新潟・岐阜

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「強いところ同士で争ってね。枠はそのまま3つだからこれからも切磋琢磨してください♪」というのが

東海:代表枠3

愛知・静岡

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「同じく、強いところ同士で争ってね。枠はそのまま3つだからこれからも切磋琢磨してください♪」というのが

関西A:代表枠3

大阪・兵庫

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「これまでほぼチャンスの無かった県にも機会を進ぜよう。大阪さんや兵庫さんがいないし、皆さんも東海支部や関西支部にいるより、現実的になるでしょ?」というのが

関西B:代表枠2

三重・滋賀・京都・奈良・和歌山

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あとは先程も触れたように、沖縄は九州から独立させます。



これで代表枠は39校、あと1枠は推薦枠とすれば、理想の40団体になります。

問題は、現在11ある支部が14に細分化されること。

そんな面倒くさそうなことを吹連がやるとは考えづらいです。

でも、この区分自体は悪くないと思うんですよね。

組分けの再考が難しいのであれば、例えば現状の区分のままで代表枠の規定に新たなルールを加える形はどうだろうか。

B:今の区分のままで支部代表について新たな規定を追加

■北海道 代表枠2→3

■東北支部 代表枠3→4

■東関東支部は代表枠4→5

(内訳としては、以下略)神奈川/千葉/から4校、茨城/栃木から1校

■西関東支部は代表枠3→2

埼玉から3校、群馬/山梨/新潟から2校

■東京支部 代表枠2→3

■北陸支部 代表枠2

■東海支部は代表枠3→5

愛知/静岡から3校、長野/岐阜/三重から2校

■関西支部は代表枠3→5

大阪/兵庫から3校、三重/滋賀/京都/奈良/和歌山から2校

■中国支部 代表枠3

■四国支部 代表枠2

■九州支部 代表枠4→5

九州6県から4校、沖縄から1校

これも合計40校になります。推薦枠はなくなるけど、そんな悪くないはず。

これなら支部の再編の必要もなく、取り組みやすいのでは。

関西支部あたりでは、「大阪/兵庫」で4位だったバンドが「三重/滋賀/京都/奈良/和歌山」の1位のバンドより成績は上位だったのに支部落ち、という自体も発生してしまいますが、従来の関西支部の枠が3校だったのを踏まえれば「大阪/兵庫」で4位だったバンドが落ちるのは仕方ない。

苦労して考えたA案だけど、B案のほうが現実的だな…

でもA案を考えたからこそ、B案の内訳に至ったから無駄な時間じゃなかったはず。

あと、前提として合計40団体にこだわってるけど、二日間日程になれば44団体でもほとんど問題無いはず。

さて、これで新しい吹奏楽コンクール、

・関東地区を中心に区分を再度考え直す
・代表枠を増やして日程を二日間にする

この2つが現実的になってきました!

これで普門館クラスの規模(5000人収容)と立地条件(駐車場問題)を兼ね揃えたホールが東日本と西日本にそれぞれ存在していたら、なーんにも問題が無いんだけど。

という訳で「新しい吹奏楽コンクールを考える③」に続くかも??